私はADHD?受診日記 part.1
こんにちは、chikarin!です(^^)
私は9月1日に初めて精神科を受診しました。
去年から通い始めたカウンセリングだって、通い始めるまではなかなか一歩踏み出せなかった私は、それまで病院に行くなんて考えたこともありませんでした。
なぜ通うことを決められたのか、病院ではどんな風に診察が行われるのか、誰かの参考になればいいなと思います。
Twitterのつぶやきをまとめながら、精神科の通院を日記にまとめてみます。
カウンセリング
去年の冬、ずっと憧れていた職業について3年目の私の心は壊れる寸前でした。
夢にまで見た仕事につけたはずで充実して幸せな生活が待っているはずだったのに、どこで間違えたんだろう?
社会人としてのルールやマナーがあまりに身についていない自分、暗黙の了解がわからない自分、いつまでたっても仕事ができない自分、後輩にすら先を越される毎日、アラサーになっても部屋の片付けはおろか、カバンの中身すら整理できない自分、コミュニケーション力があまりになく悪気なく人を傷つけたり不快にさせてばかりの自分。
誰も私をわかってくれない。
私はどうしようもないやつだ。
憧れの職業がどうのというレベルですらなく、アラサーにもなって社会人としてどうなの……と周りからヒかれるレベル。
何もかも嫌で自死までチラリと考え、道を歩いて突然勝手に胸が苦しくなり、動悸がして、目の前がぐるぐるしたり体がふわふわグラグラして目から勝手に涙が溢れて来るような状態に陥りました。
「これはもうダメだ」
そう思って、近くのカウンセリングルームなど話を聞いてくれるところをネットで検索。
どうやら「認知行動療法」というものが私にはいいかもしれない、と絞ってみると行けそうなところが随分と減りました。
その中からさらに口コミで良さそうなところ数件に絞って電話をかけ、電話口に出た人の印象で今のカウンセリングを選びました。
話を聞いてもらい、認知行動療法を始めたのですが、昔から悩んでいた「私は発達障害(ADHD)なのか」が根っこにずっと引っかかっていて、これを解決しなければ私は前に進めないとハッキリ感じました。
と、端折って説明しても受診に至るまでに時間がかかっています。
自分はADHDではないかと悩み始めてから約8年、カウンセリングを受け始めてからさらに約1年。
周りとのズレを自覚した小学2年生の時から実に20年。
ずっとずっと心に引っかかっているものを抱えての人生です。
あまりに長い時間でした。
受診が決まって
今日はADHDと対峙するための初の病院受診の日。私にとっては大きな一歩。踏み出すぞ。いってきます。 #ADHD pic.twitter.com/TEsxP0GKtu
— Chikarin!(ADHD) (@chikarino1) 2016年9月1日
9月1日。
病院を初受診しました。
病院に着きました!10:00予約だけどちょっと遅れてしまった(>_<) #ADHD pic.twitter.com/7O2ftIKBRo
— Chikarin!(ADHD) (@chikarino1) 2016年9月1日
話には聞いていたけど、6月にカウンセリングに行って先生にオススメの病院を紹介してもらってから最短の日でお願いしても3ヶ月近くかかりました。
初診の診察行ってきました(^^)問診票を書いて、先生に子どもの頃の様子と今困っていることの話を聞いてもらって、発達障害の検査を受ける日程を決めて、簡単な質問事項に答えて約2時間。次の予約は9月30日。先は長い。 #ADHD pic.twitter.com/DfR9w4bl92
— Chikarin!(ADHD) (@chikarino1) 2016年9月1日
初診なので現在の状況を聞かれて約2時間。
次回に2種類の心理検査を受けましょうと日にちが決まったのが9月30日。
初受診から約一ヶ月の時間がまた開いたわけです。
気持ちとしては今日明日にでも結果を聞いて解決方法を考えていきたいくらいだけど、とにかく時間がかかる、という印象です。
1回目の受診では何をした?
一回目の受診は問診票を書いて、先生に「今何で困っていて来たのか」を聞いてもらうのが主な内容でした。
問診票では風邪をひいたときに行く病院と同じような内容のことを聞かれました。
身長体重とか、アレルギーはあるかとか、過去に大きな病気をしたことがあるかとか。
もう一つ「50の質問」という病院独自の質問にも答えました。
先生との面談(診察)では、今困っていることや自分自身で印象に残っているこれまでの気になるエピソードなどを話しました。
小学生の時授業中じっとしていられなかったこと、毎日のようなら何か忘れ物をしていたこと、集団行動の中でみんなと合わせることが苦手だったこと、すぐ興味を持つくせに飽きるのも早いこと、好きなことをやっているときは周りの声も聞こえないほどのめり込むこと、など小さい頃から順を追って話しました。
上手く伝えられた自信はないけれど。
日常生活でずっと困っている。
そしてそれをなんとかしたいと思っている。
ということを伝えました。
受診してみてどうだった?
受診してみて一番に感じたのは「一歩前に進めた」という気持ち。
受診しようと決意して予約を入れるまでに感じた色んな不安を乗り越えて受診して良かったと思っています。
20年間抱えてきた心のモヤモヤと、ここ数年特に強くなった私なんて死ねばいいのにというひどい自己嫌悪。
頑張ればじぶんで乗り越えられると思っていた壁は想像以上に高く分厚くて、時を重ねれば重ねるほど、もろくなるどころかさらに高く厚くなっていった。
いつのまにか一人では解決出来ない状況に追い込まれ、ようやくすがりつくことができました。
やっとスタート地点に立てたところ。
ここからが本当のスタート。
カウンセリングを受けると決めた時、病院を受診すると決めた時、それぞれ少なからず障害物を乗り越えて踏み出した感覚があります。
そこには私の偏見がありました。
まず、「精神科」について。
心のバランスを崩したり生まれつきのもので手がつけられない状態の人が、親や周りに連れられて行くところだと思っていました。
病院の中は叫び声や意味をなさない言葉があちこちから聞こえてきたら、ずぅうんと暗い雰囲気が漂っているのではないかと勝手に想像して、「普通の人」は行かないものだと思っていました。
そして、カウンセリングについて。
「どうにもならなくなったときにすがる最後の砦」というイメージでした。
相当悩んで心を病んでいる人が行くところで、普通の人は行かない。自分がカウンセリングに通うなんていう姿を想像すると、被害妄想に酔って辛ぶっている、と思っていました。
カウンセリング「なんか」に行ってしまったら私の人生が変わってしまう、とまで。
今考えると実際その時の私は、私史上相当悩んで心を病んでいる時期で、今行かなきゃいつ行くの?!という状態だったんですけど……。
渦中にいると気がつけないものですね。
心のメーターが振り切れてしまって、周りからの評価とか何かが変わってしまうのではないかとかそういうことが考えられなくなり、「この勢いでかけなきゃ一生かけられない!!」と思い、そのままカウンセリングルームに電話をしました。
イメージとリアルのギャップ
カウンセリングですら初めて行ったときはやっぱり少し緊張しました。
ただ、先生が私のいうことを否定しないで「聞いてくれた」ことで安心しました。
2回目の予約をとるのにためらうことはなかったな。
あ、金額面では少し考えたかも。
私が行っているところは一回60分+αで6000円かかるので、継続して通うのは大変です。
もっともこれでもとっても良心的な価格なのですが(>_<)
カウンセリングに行ってみて思ったのは、そこまで辛くなる前に行っていい場所なんだなということ。
想像しているよりずっとハードルは高くなくて、私の悩みくらいで行くところじゃないなんて思わなくていいということ。
カウンセリングは心が疲れたなと思ったら積極的に利用していいところなんです(^^)
友達でも家族でも先輩でもない人の意見が聞けます。
心理学を学んだ専門の方がいる場所なら、専門家に話を聞いてもらえます。
病院の「精神科」を受診した時はさらに緊張しました。
「私なんかがいってもいいのだろうか?」
それぐらいの悩み自分でなんとかできませんかねぇ?と渋い顔をされるんじゃないだろうか……。
ととても不安だったのですが、ここでも先生はまず話を聞いてくれました。
きっと話がまとまっていなくて、時に支離滅裂な状態になっていただろうに「それで今困って受診されたんですね」と優しい笑顔で接してくれました。
「大変ですね…」と変に同情することもなく、「それくらい悩むほどのことではありませんよ!笑」と笑うでもなく、ただ受け止めてくれるという感じでした。
他のスタッフの方や患者さんも普通でした。
てっきり「お悩み相談なら他所でやってちょうだい!」とか「あの人はちょっとオカシイらしいよ」とか好機や軽蔑の目で見られるかもしれないと思っていたんです。
誰もそんな人はいませんでした。
友達や家族、会社の人にもにも、自分から言うまでは通院していることはバレませんでした。
変な噂が立ったらどうしようと思っていましたが、全く心配ありませんでした。
私の背中を押してくれたもの
ためらう気持ちが残っていた時、ふと頭をよぎったことがあります。
それが最後の一押しとなりました。
私が大切に思っている人が、「心が辛くなる時があって受診することがある。時々病院でもらった心が落ち着く薬を飲むんだ」というようなことをぽろっとこぼしたことがあったなと。
話の流れでふわっとした話ですっかり忘れてしまっていたものなのに、このタイミングで急に思い出したんです。
またこの人に助けられたなぁ、と思いました。
そして、病院を受診することに決めた時、最後に背中を押してくれたのはTwitterの皆さんのつぶやきでした。
私は@chikarino1のTwitterアカウントで、発達障害に悩んでいる人やADHD当事者の人のアカウントをフォローして情報交換をしています。
自分でも日々あったことを呟いています。
落ち込むことが毎日のようにいっぱいある。仕事をして行く上で絶対に必要な、そして大人なら、社会人ならできて当たり前だとされる部分が苦手だということは想像以上にツライ。 #ADHD
— Chikarin!(ADHD) (@chikarino1) 2016年9月18日
やっぱり私は少しヘンなのだと思います、一般の方から見ると(x_x;)「一般の方」と言ったのは、自分で自分が他の人とズレてると思うから。普通になりたいと思えば思うだけさらにズレていく。すごくしんどいです。
— Chikarin!(ADHD) (@chikarino1) 2016年9月19日
ストラテラやコンサータ飲んで、特性が抑えられて助かってるっていうtweet見ると私も飲みたいってすっごく思う(>_<)誰にでも効果があるとは限らないと分かってても、少しでも可能性があるなら、すがりたいよなぁ。。。藁にもすがる思い。
— Chikarin!(ADHD) (@chikarino1) 2016年9月19日
するといろんな人がアドバイスをくれたり共感してくれたりします。
自分が試して有効だった方法を教えてくれたり時には反対意見もあったりしてそんな考え方もあるんだなぁと勉強になります。
同じように悩みを抱えた人たちと触れ合っていると、発達障害かもしれないことや心が苦しくて挫けそうなことは恥ずべきことではないと思えるようになりました。
苦しいとか恥ずかしいとか思うポイントは私の弱点にあたる部分です。
その弱点と向き合わなければ今の状況が改善することはない。
見ないふりをしたりごまかしたりするのではなく、認めて向き合っていこう!と思わせてくれました。
ここまでで病院受診1回目の9月1日までのまとめです。
次は受診2回目9月30日までのことを記事にします。