「変わった子」
思い返せば、子どもの頃から「変わった子」でした。
小学生の時の通知表の「整理整頓」の項目には、必ず3段階評価の一番下。
いつも「努力がいる」でした。
机の中はいつもぐちゃぐちゃ。
カビの生えたパン
ぐちゃぐちゃになったプリン
一本だけの絵の具
無くなったはずの消しゴム
カバンの中もいつもぐちゃぐちゃ。
自分の部屋に足の踏み場はありません。
おとなしく座って授業が受けられない
「授業中立ち歩かない」「手悪さをしない」「足悪さをしない」「私語をしない」と毎日のように言われていました。
窓の外がいつも気になります。
算数の授業中に国語の教科書を開いている、ということはしょっちゅうです。(算数があまり好きではなかった)
人の話が最後まで聞けない
話の途中で遮って自分の話を始めてしまう。
自分の言いたいことを言い切るまで話が止まらない。
長い話は途中で集中力が続かず、思考回路が追いつかなくなります。
そうなったが最後。ものすごく重要な話の最中なのに「今日の晩ごはんは何かな?」などと考えてしまいます。
頭の中は常に大忙し
「あ!算数の宿題家に忘れてきちゃった!朝出かける時床に置いたままにしちゃったんだ……猫のチビにエサをやろうと思って……そういえばチビの水代えるの忘れてきちゃった!帰ったらすぐ代えてあげなきゃ……それから花の水やり……でもその前に宿題やらなきゃまた忘れちゃう……国語の書き取り嫌いなんだよなー……算数の宿題ノートチビにぐちゃぐちゃにされてるんじゃ……あ!友達のNちゃんに手紙書こうっと♪あと、MちゃんとYちゃんにも……Yちゃんっていえば、この間お兄ちゃんとケンカしたって言ってたなー、私の妹のAはあんまり外遊びが好きじゃな……算数の宿題ノート……あーっ!今日の4時間目、社会のテストだった!明後日は塾で全国模試……Nちゃんへの手紙なんて書こうかな……塾っていえば今日はT君来るかなー?あ、隣の教室今体育なんだ。今日は夜テレビでサスケがするんだった!帰ったらチビの水を替えて花に水やり……サスケお父さんビデオにとってくれるかな……全国模試300位以内に入ってみたいなー。でも国語の書き取りが苦手なんだよなー」
「ちょっと!!人の話聞いてる!?!?」
「あ、うん……ごめん。なんだっけ……」
注意がよそにそれたほんのわずかな時間の間に、こんなことが頭の中を駆け巡っています。
一度自分の世界に入ってしまうと、自分とその周りだけ世界から切り離されたかのようになります。
買ったゲームはひたすらやり続け、その日のうちにクリアしてしまう。
読書が好きで、読みながら下校し、ふと我に返ったら家にたどり着いている。
没頭している時は親が声をかけても「もうすぐやめる」から平気で数時間。
頭の中に別の誰かがいて、ずっと早口で色んなことを喋られているような感覚。
頭の中で色んな言葉や考えがぐるぐるぐるぐる忙しく回り続けている感覚。
自分では閉めることのできない蛇口から延々と水が流れ続けているような感覚です。
その蛇口は自分の意思とは無関係に、ある時キュッと閉まります。
閉まっている時は、いくら頑張って開こうとしてもビクともしません。
また蛇口が開くまで待つしかないんです。
「どうしてできないの!?」「ちゃんとやりなさい!」「努力が足りない」「人の話を聞きなさい」「少しは片付けなさい!」「だらしない!」
毎日のように色んな人から言われてきました。
「どうして」「なぜ」私にもわかりません。
むしろ私が一番それを聞きたいです。
誰か教えて下さい。
いつもモヤモヤイライラしていました。
でもある日「ADHD」「ADD」という言葉と出会ったんです。
本屋で出会った「片付けられない女たち」という漫画がキッカケでした。
主人公はまさに私でした。
調べれば調べるほど、自分はADHDに当てはまる。
やっと始まった気がしました。
これからはてぶろで自分のADHD体験記や現在の困りごと生活の工夫などを書いていきます。
ゆるっと気楽に。
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