まいにちADHD

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アラサーADHD当事者のサイトです。 当事者だからこそ分かる、あるあるネタ、困り事、生活上の工夫を更新しています。発達凸凹だけど、自分を知って凹も凸も大事にしていきたい。

私はADHD!受診日記 part.3

10月24日。

WAIS-ⅲとSCTの結果を聞きに病院に行ってきました。

 

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そして「ADHDと診断できます」という言葉を主治医からもらいました。

 

やっと

やっとスタートライン。

 

 

私はADHDを抱えている。

 

9月末に受けたWAIS-ⅲと、SCTの結果かがようやく分かる!

検査結果を聞きにいく前、今までの道のりが長かっただけになんとなくソワソワしました。

やっと結果がでる。

白黒はっきりさせたい性格なので、どっちつかずの状態って落ち着かない。

待ちに待った日。

出だしから早速つまづく。。。

それでもなんとか到着。

 

 

診断当日の流れ

診断がおりたとツイートして、質問が多かったのが「どんな風に告げられたか」でした。

当日の流れについてここでまとめておきます。

 

WAIS-IIIとSCTの結果を聞く

受付が終わった後しばらくしていつもの診察室に呼ばれました。

そこには主治医の先生がいて、簡単な挨拶と雑談の後テストの結果の紙を渡されました。

病院によって書かれている形式は若干違うみたいですね。

簡単に見方の説明を受けて、数値について説明してもらいました。


「「処理速度」の値が高いですね。目で見た情報を処理するのが得意だと思われます。例えばこんな時~…...。一方で、耳で聞いて記憶することは苦手なようです。物事を全体的に見て把握することや頭の中で整理することも苦手かもしれません。一つのことに注意がいって全体が見えなくなったり......。頭の中でまとめて答えを出すのではなく、図やメモを書いて整理したり、すぐに結論を出さずに時間をもらってゆっくり落ち着いて考えるといいでしょう。」

 

などという感じで、20~30分ほど時間をとって詳しく説明してもらえました。

この紙はもらって帰りました。

 

子どもの頃の様子について

母にチェックしてもらった「子どもの頃の様子チェックシート」を先生に見てもらいました。

ま、オール0だったので一瞬でチェックは終わり、子どもの頃周りから言われていたことなどがあれば、と改めて聞かれました。

 

通知表に「整理整頓をしましょう」「人の話を最後まで聞きましょう」「人の気持ちを考えましょう」と書かれていたことや、親から「部屋を片付けなさい!」「片付けないなら捨てるよ!」「話が長いし何を言いたいのかわからないからテープに録音して持ってこい」とよく言われていたことなどをそのまま伝えました。

 

DSM-5

ADHDのチェック項目の紙を見ながら先生から口頭質問を受けました。

こんな感じの項目でした。

 

DSM-5における注意欠如・多動性障害(ADHD:Attention Deficit Hyperactivity Disorder)の診断基準

アメリカ精神医学会の診断基準第5版(DSM-Ⅴ)による注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害の診断基準 / えじそんくらぶはAD/HDを持つ人たち、そして共に悩む家族・教師を応援します - NPO法人えじそんくらぶ

 

あー...あるある…というものばかりほぼマルがつきました。

具体的な例が書いてある訳では無いので、人によっては「ある時もあるけどない時もあるからなぁ…...」とマルをつけるのに悩んでしまう人もいそうです。

 

チェックが終わったあと、マルが5つ以上あればADHDと診断できます。と言われ、私にADHDの診断がおりました。

 

採血と心電図

その日のうちに採血と心電図を受けることになりました。

私の希望が「少しでも生活しやすくなる可能性があるなら薬も服用したい」だったので、ADHDの人に処方される薬を出せるかどうかの検査を受ける必要があるということでした。

甲状腺機能亢進と診断されている人や不正頻拍があったり狭心症と診断されている人はコンサータやストラテラといったADHDの人に処方される薬が処方できないのです。

私は祖父が狭心症だったり、父方の家系に甲状腺機能障害があり妹も遺伝しているので少し心配。

 

自立支援医療についてはまた改めて書きますね。

 

予想に反して

思い返せば私は子どもの頃からずーっとADHDの特性で困っていました。

「だらしがない」と怒られてヒかれて、高校でも大学でも提出物の期限が守れず単位を落としそうになり留年しかけました。

気がつけば本当の友達もいない、上司からも先輩からも怒られてばかり、失敗ばかりで毎日泣いていました。

 

長い長いトンネルやっと結果が出て、しかも疑っていたADHDの診断が下りたのに、

私の心は予想に反してとっても冷静でした。

 

主治医「ADHDと診断できます」

私「はい」

 

てっきりADHDだと分かったら今までなんで困っていたのかハッキリして安心したり、「今までよく頑張りましたね」と主治医の先生が言ってくれるかなにかで号泣したりするかもしれないと思っていたのに、良くも悪くも何もありませんでした。

ADHDだと診断がおりても、私は私のままで何も変わらない。

何かができるようになるわけでもないし、何かができなくなるわけでもない。

 

と、いうことが分かっただけでした。

 

ここからがスタート 

診断を受けて、やっと一歩踏み出せた感じがしました。

でもまだ、WAISの簡単な結果シートしかもらえてなく、口頭説明を受けた程度なので、頭の中で色々まとまらずにいます。

 

私はこれから社会に適応していくためにどんな工夫をすれば適応しやすくなるのか、特性をうまく生かすためにはどんな方向に向かうのが生きやすいのか、周りの人にはどのように伝えれば少しでも分かってもらえるのか、何もかもがまだここから、という感じです。

 

ADHDと診断を受けて今日でちょうど一週間がたちました。

ようやく少し落ち着いてきました。

 

ここからがスタートだ。